みなさんこんにちは(2019年 10月会報より)
2019.12.09会報
すすきの穂に秋の深まりを感じる季節となりました。連日のマスコミ報道に心が痛みますが、台風19号ではご親族などで被害に遭われた方はありませんでしたか?
先日、家族支援プログラムで福島県支部に伺ったのですが、実際に災害の関係で講座欠席になった方もありました。また20号・21号が発生しているようですので、くれぐれもお気を付けください。家族の会では、東北の震災を機に、会員の方が災害に遭われた時のお見舞金制度を作っています。貰うようなことがあってはいけませんが、情報として知っておいていただければと思います。
最近とても気になることがあるのですが、その一つ、皆さんは“ユマニチュード”という言葉をご存知ですが?フランスの方が提唱している医療や介護施設での介護のメソットで、どちらかというと意思疎通が難しくなった重度の方に向いている対応の仕方です。これを認知症の症状を抜きにして介護家族に求めてくる医師や支援者が結構多くあるのです。「相手の目をみて優しく触れて愛情を持って・・・」みたいなことを言われます。日々振り回されて気持ちに余裕のない時期に、そんなことできますか?
私には到底無理です。それどころかそれを求められるほどに追い詰められてしまいます。多くの方はそれが普通です。ですから、介護家族に伝える対応の仕方としてはそぐわない言葉です。専門職の方にやっていただきたい介護の方法であって、家族に求めて欲しくないなあ・・と、私は常々思っています。テレビで取り上げられたりすると特別なことのように思いますが、実は、重度になられた介護家族は、わざわざ“ユマニチュード”と言われなくても、自然とやってみえる(やれるようになってくる)対応の仕方でもあります。
それともう一つ、これは今号のネット情報(16ページ)に掲載していますが、認知症のことを“ニンチ”という言い方です。専門職の方もよく使われますが、聞くたびに違和感を感じ、きちんと“認知症”と使って欲しいなあ・・・と思っていました。“ニンチ”になるとそれは差別用語になりますよと言われた医師の言葉に納得したのですが、愛知県支部では世話人会で、“きちんと使いましょう”の普及をしていこうと話をしています。会員の皆様もぜひ「認知症」ときちんと使って周りの方にもお伝えくださいね。
9月21日のアルツハイマーデー、今年は6ケ所でのライトアップのご協力をいただきました。なんと大府市では、この日、市役所の庁舎を使って大々的に認知症啓発のイベントが行われ、たくさんの方が訪れていました。家族の会にもお声かけいただいたので、私たちはスタッフ10人程で伺い、買い物イベントを開催しました。アンケートをお願いする中で介護をされている方が増えて来たなあと感じました。そしてなんと、夕方18:00からは、ライトアップのセレモニーが開かれ、点灯式が行われました。オレンジ色になった大府市役所の庁舎はとても綺麗でしたよ。
早いもので11月11日の大交流もあとわずかとなりました。参加申込を忘れていたという方はぜひ事務局までご連絡ください。
寒くなりますのでくれぐれも体調にお気をつけてお過ごしください。 尾之内