2025年4月6日(日) シングル介護者交流会

2025.05.26シングル介護者交流会 活動報告

今年度最初のシングル介護者交流会は曇り空に満開の桜の花が映えるの4月6日(日)、初めてご参加の方もお2人いらっしゃり、18名のご参加。

今回もそれぞれのいろいろなご状況が話され、話題が多岐にわたりました。

名古屋の桜

認知症の症状にイライラしてしまう、と言うご意見は今回も複数の方から話されました。一度言った事を何度も何度も聞かれたりする、何度も何度もごはんを要求する・・・、それもしっかりしていた自分の親が、となれば、イライラしてしまいますよね・・・。それを周りに話すと「怒っちゃいけないんだよ」と言われたりして介護者自身の心が傷つく。周りは良かれと思って言われるのですが、怒ってはいけないのを分かっているのに怒ってしまう、その気持ちは未経験の方には共感しづらいものなのかもしれません。

ショートステイ利用に抵抗を感じる、と言うご意見もありました。嫌がる本人の言動を無視して利用を進めてしまう事に抵抗を感じる方も少なく無いように思いますが、利用に慣れておくことで、施設入所の時期になった時にスムーズに進められた、と言うご経験の方もいらっしゃるようです。ご参加の方の中で、ショートステイの事を言わずに「迎えが来たよ」等と促している、と言う方もいらっしゃいました。

起き上がりの介助が大変になり、介護ベッドを借りたい、と言うお話もありました。介護保険適用は一定の用件(原則、要介護2から)がありますが、福祉用具の事業所がそれぞれ適用外の方対象の低価格サービスをしている所もあるようでした。要介護認定の変更申請には労力もさることながら時間もかかりますので、こうした事業所独自のサービスは介護者にとって心強いですよね・・・。

デイサービス、ショートステイ等を利用する際、最初に本人が嫌がると、再度利用を試みる事を躊躇ってしまう介護者の方も少なくないように思いますが、この日も話題があがり、それに対して、「諦めずにトライする」、「ケアマネジャー、サービス事業所の方に(本人が利用するように)協力していただく」と言うご意見もありました。一度本人に断られると、「本人は(そのサービスは)嫌なんだ」と思ってしまいがちですが、嫌な背景には不安などの理由があるのかもしれません。その不安は時の経過や状況の変化で薄れたりする事もあるようです。

重いリュックを背負う男性

又、看取り後の方から「もう少ししてあげられたら・・・」と言うお話もありました。こうしたお声は以前にも他の方からありましたが、それだけ献身的に介護をされていたからこその想いなのかなと思いました。

看取り後の介護者の人生も考えながら介護する事も介護される親の望む事のようにも思います。介護者の心身を保ちながら、いつまで続くか分からない介護と向き合う。とても難しい事ですが、その為にも交流会の参加で「心のリュック」を時におろす事も大切な事のように思います。

その他、薬、南海トラフ地震なども話題にあがりました。

次回のシングル介護者交流会は6月1日(日)13時半~16時 ウインクあいちで予定されています。

リモート交流会は5月3日(土・祝) 21時~22時半(ミーティングID: 976 7321 1494・パスコード: 337048)。

仕事と介護の両立勉強会&交流会は5月14日(水) 18時半~20時半 ウインクあいちで尾之内代表から「仕事と介護の両立の為のアレコレ」についてお話いただく予定です。

6月22日(日)には愛知県支部45周年記念講演会がウインクあいちで予定されています(事前申し込み要)。

ご都合つく方はぜひご予定下さい。

木の芽時と言う言葉があるように春は心の不調を感じる方が少なくないようです。少しでもご自愛叶いますように・・・。