みなさんこんにちは(2020年 2月会報より)
2020.03.02会報
暖かい冬に、梅の花も満開間近となってきました。
今年は久々にお雛様を飾り、柔和な笑みに癒されています。
テレビでは、どこを点けても新型コロナウィルスのニュースで不安は募るばかり。
そのような状況の中、2月24日の40周年記念講演会を、予定通り開催するかどうかの問い合わせが思った以上にあり、今後のマスコミ報道の影響も考えると無理をしての開催は控えた方が良いと判断し、急遽延期とさせていただきました。
前日に入場整理券を発送したばかりで、今度は延期の電話連絡に事務局はてんてこ舞いです。もちろん会場費も返って来ませんし、これまで掛かった費用を考えると、随分の赤字です。でもそんなことを言っている場合ではないのでやむを得ません。
延期の日時については、多数の部屋の確保が必要な為、先になってしまいますが、6月頃には日程が確定できるかと思いますので、決まり次第ご案内いたします。今回都合が悪くお越し頂けなかった講師の先生も次回お願いできたらと思っていますので、延期後の内容はさらに充実を図りたいと考えています。皆様には、しばらくお待ちいただきますが、よろしくお願いいたします。
先日、次年度に向けた認知症施策の会議に参加してきましたが、計画を見て毎年思うのは“なぜこんなに介護家族のための施策は少ないのか”ということです。認知症の研究にしても予防や病気のことが中心です。
“認知症になる前に介護者になることの方が先なのに、皆さんそのこと忘れていない??”と言いたいほどです。でも現状では仕方がないのです、なにせ国の施策がそうなっていないのですから・・。
認知症の条例が大府市で最初に作られ、その後、愛知県、名古屋市と作られていますが、実はもっと画期的な動きがあり、なんと日本で初となる、介護者のための条例が埼玉で作られようとしています。(埼玉ケアラー支援条例)これは家族などの介護を行っている人を社会全体で支えて行こうと、総合的な支援計画を盛り込んだ条例案となっていて、埼玉県議会に議員発議で2月に提案ということのようです。
条例が出来ると家族支援が進むので、全国にこの動きが普及して欲しいなあと思いますが、その為には介護者である私たちが、こんな動きがあるよという情報をそれぞれの自治体に伝え、家族支援の要望を出していくことも必要なのではと思います。
今年度、県の委託事業として認知症のご本人のピアサポーター養成という事業を行っており、3ケ所でご本人交流会を開催しています。MCIの方から介護1くらいまでの方がご参加いただいていますが、同じ立場で本音が言い合えることの大切さを実感しています。この取り組みは今後各自治体で開催していく方向で進められていきます。
先日、重度の方の介護者を対象に、嚥下・排泄の研修会を終えましたが、3月8日(日)「相続、遺言・重度のサービス活用・終末期医療」は現在募集中ですので、ご希望の方は事務局までご連絡ください。
「認知症の方への対応、仕事では結構自信があるんですよ。でも自分の親には優しく出来ません。」今日、家族支援プログラムの講師をお願いした施設管理者の方の言葉です。実はこう言われる専門職の方が今は多くなってきました。皆さん親の介護が始まっています。3月の会報に令和2年度会員継続の書類を同封させていただきますので、ぜひ引き続き会員としてご支援よろしくお願いいたします。一緒に家族支援進めていきましょう。
総会は5月10日(日)ですのでご予定ください。新型コロナだけでなく、インフルエンザや風邪なども油断大敵です。くれぐれもお気をつけてお過ごしください。 尾之内